銀合金

【ぎんごうきん】

最終更新日:2016-04-13 (水) 17:10:48






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 金合金をベースに様々な元素を添加しているのと同様に,をベースにした合金を銀合金と呼ぶ。に次いで展延性?に優れ,融解温度も低く耐食性?が良い。しかし,鋳造性は良好とはいえず,また硫化し易いなどの歯科用途上での問題点もある。そこで,パラジウム?スズ?インジウム?等の各種元素が添加されている。特に,パラジウム?の最大の欠点である硫化を効果的に防止するため,基本的な組み合わせとなる。金合金のようにタイプ別の種類は無く,主にその組成によって,金銀パラジウム合金?,銀パラジウム合金,低融銀合金に分類される。

[編集]金銀パラジウム合金

 を主成分とする合金であり,硫化を防止するためにパラジウム?が添加されている。また,パラジウム?は融解時のガス吸収による鋳造欠陥が発生し易いため,を添加することによってそれを防止し,耐食性?を向上させている。機械的性質の向上,融解温度の低下,硬化熱処理性の付与などを目的としても添加されている。
 JISはその組成を40%,パラジウム?20%以上,12%以上と規定している。第1種のクラウン?インレー?第2種のブリッジクラスプがあり,機械的性質はタイプ2タイプ4金合金に近い。


[編集]銀パラジウム合金

 を含有しない,パラジウム?を主元素とする合金で,強さや硬さを増して融解温度を下げるためにを添加している。硫化を防止し融解温度を下げる目的での代わりにインジウム?を添加した合金もある。


[編集]低融銀合金

 融解温度が低く,を主成分*1として非貴金属元素を添加した合金を低融銀合金と呼ぶ。一般に非貴金属元素の添加により硫化は防止できるが,合金自体は脆くなる。JISではインジウム?白金族元素の添加量により2種類に分類している。

  1. JIS第1種銀合金  スズ?亜鉛?が基本元素としてインジウム?を5%未満含有する。白金族元素を含有しない合金である。融解温度が560~650℃と低いため合金が脆く,変色を起こしやすいので,ポストコア?等への応用が一般的である。
  2. JIS第2種銀合金  を主元素としてインジウム?5%以上,白金族元素10%以下を含有する銀合金である。融解温度がJIS第1種銀合金より高くなっているが,700~800℃と他の合金よりは低い。低融銀合金のなかでは機械的性質,耐食性?,耐変色性等の改善が見られるが,金合金には及ばない。


[編集]出典

歯科理工学 (新歯科技工士教本)




[編集]関連語句









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