硬化熱処理

【こうかねつしょり】

最終更新日:2016-04-12 (火) 19:46:26






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[編集]概要

 溶体化処理後に固相変態温度以下で加熱すると,内部になんらかの相変化,すなわち過飽和固溶体からの新しい相の析出(析出硬化)や固溶体や固溶体相互間における同素変態(規則―不規則変態)が起こり,合金内部にひずみが生じることになる。銀銅二元合金は析出硬化,金同二元合金は規則不規則変態による硬化となる。この変化によって,硬さ,比例限,弾性限,引張り強さ,耐力などが増加し,伸びが減少する。一般的に硬化熱処理の温度が高いほど硬化は速いが,硬さは減少する。また,長時間加熱を継続すると合金は硬さの最大値を過ぎて軟化するので注意が必要である。硬化熱処理の温度と時間は合金の組成によって異なるので,メーカーの取扱説明書の指示に従うとよい。一般に,軟化熱処理の後に低温加熱する熱処理操作を,合金では,450℃から250℃まで15~30分で冷却したのち急冷する方法が知られている。


[編集]硬化熱処理が可能な合金

 硬化熱処理は全ての組成範囲で可能なのではなく,ある合金組成に限定された現象である。そのため,硬化熱処理が可能な合金は限られてくる。合金の種類によって硬化熱処理の操作は異なるので,各合金に適合した硬化熱処理を行う必要がある。硬化熱処理が可能な合金としては,以下の合金が挙げられる。

  1. タイプ3金合金
  2. タイプ4金合金
  3. 白金加金
  4. 金銀パラジウム合金
  5. 14~18K金合金
  6. 陶材焼付用金合金


[編集]出典

歯科理工学 (新歯科技工士教本)




[編集]関連語句







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