ポリカーボネート

最終更新日:2016-03-20 (日) 16:05:39






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[編集]概要

エンジニアリングプラスチックの一種で,食器,文具,光ディスク等に広く使用される熱可塑性樹脂。このプラスチックは、一般に、ビスフェノールAと塩化カルボニル又はジフェニルカーボネートを原料として重縮合を繰り返すことにより形成される。この原料として用いられているビスフェノールAが内分泌かく乱化学物質として疑われている。
歯科領域では,1981年4月1日よりスルフォン床義歯として歯科診療報酬に保険収載されている。


[編集]沿革

診療報酬改定年名 称使用できる材料備 考
昭和56年・ポリサルホン樹脂レジン床有床義歯に含まれ保険収載
昭和60年ポリサルホン有床義歯・義歯床用ポリサルホン樹脂レジン床有床義歯項目から分離
昭和63年ポリスルフォン有床義歯・義歯床用ポリサルホン樹脂名称変更及び義歯床用ポリエーテルサルホン樹脂追加
・義歯床用ポリエーテルサルホン樹脂
平成2年スルフォン樹脂有床義歯・義歯床用ポリサルホン樹脂名称変更および義歯床用強化ポリカーボネート樹脂追加
・義歯床用ポリエーテルサルホン樹脂
・義歯床用強化ポリカーボネート樹脂
平成18年熱可塑性樹脂有床義歯義歯床用スルフォン樹脂であるより適切に表現するための名称変更
・義歯床用ポリサルホン樹脂
・義歯床用ポリエーテルサルホン樹脂
・義歯床用強化ポリカーボネート樹脂




[編集]形状・構造等

  • 形状:ペレット状
  • 成分:ガラス繊維強化ポリカーボネート樹脂,色素




[編集]性能・使用目的・効能又は効果

ポリカーボネート樹脂を主成分とし,加熱軟化させ射出成型により義歯床を製作する材料である。

  1. 物理的性質
    1. 吸水性:0.12mg/c㎡以下
    2. 溶解量:0.04mg/c㎡以下
    3. 撓み量:15N~35N 1.3~2.0mm以下
           15N~35N 2.5~4.0mm以下
  2. 使用目的・用途 主に義歯床用として用いる。




[編集]操作方法又は使用方法等

  1. 通法に従い人工歯排列及び歯肉形成を行ったものを埋没~脱蝋を行います。
  2. 本品を120℃にドライオーブンで4時間以上乾燥します。
  3. ショットマシンのマニュアルに従い,溶解します。
  4. ショットマシンのマニュアルに従い,射出成型します。
  5. 30分放冷後30分水冷させ取り出してください。
  6. 研磨
    1. 研削調整:技工用タングステンバー等で研削
    2. 荒研磨:スルホンパットハード又はハイデンタルパットハードで荒研磨
    3. 細部研磨:鼓形空隙の細部をスルホンビッグポイントで研磨
    4. 仕上研磨:スルホンパットソフト又はハイデンタルパットソフトで仕上研磨
    5. 最終仕上研磨:ニュースルホンダイヤブラシとスルホンサンドで砂研磨
    6. 艶出し:ホワイトルージュをチャモイスホイールにつけて艶出し研磨
  7. 修理 本品の修理には常温重合レジン即時重合レジン)をご使用ください。




[編集]使用上の注意

  1. 使用注意
    1. 本品は,性能・使用目的・効能又は効果の項に記載の用途以外には使用しないこと。
    2. 本品は,歯科医療有資格者以外は使用しないこと。
    3. 本品の主成分であるポリカーボネートは,唾液などの影響により,ビスフェノールA(BPA)が微量溶出する恐れがあります。
      なお,厚生労働省の「内分泌かく乱化学物質の健康影響に関する検討会の報告」などによると,ポリカーボネートから溶出するレベルのBPAが人体の健康に重大な影響を与えるという科学的知見は得られていません。
    4. 本品を研削,研磨する際には,局所集塵装置,公的機関が認可した防塵マスクなどを使用し,粉塵を吸入しないこと。
  2. 重要な基本的注意
    1. 本品の使用により発疹などの過敏反応が現れた患者には,使用を中止し,医師の診断を受けさせること。




[編集]貯蔵・保管方法及び使用期限

歯科の従事者以外が触れないように適切に保管・管理すること。




[編集]色調及び包装

色 調#0パールクリア#1クリアピンク・#2ライトピンク・#3ピンク・#7αリアルピンク・#8αリアルライトピンク・New#7ニューライブピンク・New#8ニューライブライトピンク
容 量1.5Kg1Kg
【出典:ハイデンタルジャパン株式会社製バイオ・カーボ・樹脂取説】


[編集]関連語句











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