クリストバライト埋没材

【 - まいぼつざい】

最終更新日:2016-04-03 (日) 20:16:20






 クリストバライト耐火材石膏を結合材とする石膏系埋没材の一種。金合金等の融点が1,000℃以下の合金の鋳造用埋没材として用いられる。一般に,同じ石膏系埋没材の石英埋没材に比較して加熱膨張が大きい。


目次 [非表示]

[編集]【概要】

  • 歯科材料8 歯科用石こう及び石こう製品
  • 一般医療機器
  • 歯科鋳造用石こう系埋没材 70900010
  • 製造販売届出番号:12B2X10001000011
  • 急速加熱・標準加熱 共用


[編集]【形状・構造及び原理】

  • 本材はクリストバライトを主成分とし,石膏を結合材とした歯科鋳造用埋没材で,急速加熱 20 分及び標準加熱の共用タイプである。
  • 該当規格:JIS T 6601「歯科鋳造用石こう系埋没材」
  • 種類: タイプ1
    • クラス1・クラス2(標準加熱・急速加熱 共用)
  • 形状: 粉末
  • 成分: クリストバライト石膏,その他


[編集]【使用目的、効能又は効果】

金合金,金銀パラジウム合金,銀合金などのクラウン,ブリッジ,インレーその他の鋳造用埋没材として用いる。


[編集]【品目仕様等】

  • [物理的性質(試験方法:JIS T 6601)]
    試験項目クイックスタンダード
    標準混水量(粉 100g に対して) mℓ34
    硬化時間 min9
    圧縮強さ20min Mpa3.0-
    120min Mpa-5.0
    線硬化膨張20min %0.36-
    120min %-0.9
    線熱膨張(700℃)20min %1.44-
    120min %-1.1



[編集]【操作方法又は使用方法等】

  1. 標準混水量は物性表に記載してあるとおりです。
    • 混水量は,作業し易い稠度に合わせて適宜調整して下さい。
    • 水温が低い場合,硬化が遅くなり埋没後 20 分では強度および膨張が足りない場合がありますので,20~25℃の水を使用してください。冷たいと感じた場合には,埋没後 30 分以上経過してから鋳造して下さい。
  2. 手練和で埋没材を良く水になじませた後,約 30 秒間真空練和します。
    • 練和量が多い場合でも,手練和で水と良くなじませることを心がけ,真空練和時間は 30 秒以上行わないでください。
    • 過剰練和は,結晶がこわされて強度不足となり,鋳型のクラックや崩壊の原因となります。また,膨張も小さくなります。
  3. 鋳造リングに鋳造用リングライナーを内張りしてください。膨張を確保したい場合は,水で濡らしたリングに吸水性リングライナーを内張りし,隙間の無いよう指で押さえてください。ただし,ライナーが厚すぎるとバリが出来る場合がありますので,ご注意ください。
    • 急速加熱の場合は、破裂等を防ぐために水蒸気の逃げ道が必要ですので,ライナーは必ずリング最上面まで巻き付けて,逃げ道を確保してください。抜け落ち防止は湯口側で確保してください。
  4. バイブレーターを使用しながら埋没し,パターンの先端からリングの上面までは,5mm 以上離して埋没してください。振動が強過ぎると粒子の偏りが起きますので,ご注意ください。
    • 加圧埋没は膨張率が下がることがあるのでご注意ください。0.2~0.3MPa で 10 分間位が適切です。これ以上では結晶が緻密になり過ぎ,鋳造欠陥が生じる場合があります。
  5. 急速加熱で使用する場合は,埋没後 20 分以上経過してから 700℃の炉内へ入れてください。
    • 鋳型が 700℃に達する時間は 20~30 分を要し,残留水分(混練水の余剰水分)の蒸発により,鋳型の急速な温度上昇が抑制されます。
    • 埋没後 2 時間位経過しても炉に入れない場合は,乾燥しないよう保湿容器で保管してください。室内放置 2 時間程度では水分の蒸発が少ないため問題は生じませんが,乾燥しすぎると水分の緩衝が無いため,急激な温度上昇により,埋没材にクラックが入る恐れがあります。湿らせた布などが鋳型に直接触れないようにした保湿容器で約 2 時間かけてゆっくり吸湿させてください。
    • 長時間経過の場合は、室温から昇温する標準加熱をお薦めします。
  6. 熱膨張を均一にするため,炉床板は波形炉床板又は鋳造片をかませてください。ガス抜き効果もあります。
  7. 急速加熱の場合は,700℃に昇温した炉に入れ,30 分間係留しワックスが焼却した後鋳造します。
    • 大きいリングやリングの数が多い場合は,適宜 30~60 分間係留時間を延長してください。石こうの結晶水が完全に分解脱水しないと割れや爆裂の原因になります。
  8. 標準加熱の場合は,室温から徐々に 200℃まで上げて 30 分間係留を行い,その後 700℃まで徐々に上げて 30 分間係留した後,鋳造してください。
    • プラスチック製のパターン及びスプルーを使用する場合は,急速加熱を避け,室温から昇温してください。樹脂が炭化して目詰まりを起こす恐れがあります。急速加熱の場合には,スプルーの表面にワックスでコーティングしてください。
    • 200℃で係留するのは,プラスチック製パターン及びスプールの炭化防止と,200℃から急上昇する熱膨張を徐々に膨張させるためです。
    • 大きいサイズのリングや,ロングスパンブリッジなどワックス量が多い場合も,室温から昇温する標準加熱の方が,クラックなど入りにくくなります。
  9. 700℃での係留は 3 時間位までは問題ありません。
    • 焼却温度は,750℃を超えないように注意してください。
  10. 加圧鋳造機の圧力の設定はメーカーによって異なりますが,圧力設定が高いと初期圧力も高くなり熱衝撃を受けやすく,鋳型強度が不足の場合にクラック発生の恐れがあります。
    • 加圧鋳造では、0.2MPa~0.3MPa 程度の圧力が適切です。


[編集]【使用上の注意】

[編集][使用注意]

  1. 本材はシリカを含有しているため,使用する際(硬化体を研削する場合も含む)には,粉塵による人体への影響を避けるため,局所吸塵装置,公的機関が認可した防塵マスクなどを使用し,粉塵を吸入しないよう注意すること。
  2. 鋳造体の取出し及び研削する際には,目の損傷を防ぐため保護メガネなどの防具を使用すること。
  3. 埋没材の焼却中に煙が出るため,換気は十分に行なうこと。
  4. 本材は加熱時,鋳造時には高温になるため,直接手などが触れないように注意すること。
  5. 開封後はできるだけ速やかに使用すること。また,埋没材は吸湿性があるため,使用後は速やかに密封すること。
  6. 他の製品と混用しないこと。
  7. 本材は,歯科鋳造用埋没材の用途以外に使用しないこと。
  8. 本材は,歯科医療有資格者以外は使用しないこと。

[編集][重要な基本的注意]

  1. 本材に対して発疹,皮膚炎などの過敏症の既往歴のある術者は,本材を使用しないこと。また,使用により発疹などの過敏症状があらわれた場合には,使用を中止し,すぐに医師の診断を受けること。
  2. 本材又は練和物は,目に入らないように注意すること。万一目に入った場合には,すぐに多量の流水で洗浄し,眼科医の診断を受けること。


[編集]【貯蔵・保管方法及び使用期間等】

[編集][貯蔵・保管方法]

  1. 本材は,直射日光のあたらない,乾燥した涼しいところに保管すること。
  2. 開封後は,密封して保管すること。
  3. 本材は,歯科の従事者以外が触れないように適切に保管・管理すること。

[編集][使用期限]

  • 本材は、包装に記載の使用期限までに使用すること。
  • [記載の使用期限は当社データーによる。]


[編集]【包装】

  • 1 箱 3kg 入: 1.5kg×2 袋(アルミラミネート袋)/箱
  • 1箱 20kg 入:( ポリ袋内装)


[編集]【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称及び住所等】

  • 製造販売元 :株式会社ユーデント
  • 製造元: 千葉県千葉市美浜区浜田 2 丁目25 番地
  • 製造販売業許可番号: 12B2X10001
  • TEL 0432138151(代)
  • FAX 0432138152


[編集]【出典】

[編集]【関連語句】












 カテゴリ : 理工学 >> 材料・器械 >> 埋没材 >> INDEX >> か行

check